【高齢出産】なぜダウン症の確率が上がるの?

高齢出産 ダウン症

高齢出産はダウン症の子どもを産むリスクが高い。
よく言われるこの理由はなんなのでしょうか?
ダウン症というのはどのような症状で、どうして起こるのかを確認してみましょう。

 

ダウン症は21番目の染色体が3本ある

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人の身体を作っている細胞の中には、染色体というものがあります。
DNAが折りたたまれていて、棒状になっているのが染色体というものです。

 

ヒトの場合この染色体は23対、46本あります。

 

母親の卵子から23本の染色体を受け継ぎ、父親の精子から23本の染色体を受け継いで、46本の染色体になります。
ただ、何かしらの理由でこの23対の染色体のペアのうち、21番目の染色体のペアが、2本ではなく3本ある子どもがいます。
この21番目の染色体が3本ある子どもが、ダウン症と呼ばれている子どもになるんです。

 

 

なぜ??

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では、どうして21番目の染色体が3本になってしまうのでしょうか?

 

ヒトはもともと46本の染色体を持っていますが、卵子には23本の染色体しか必要ではありません。
卵子は卵胞から排卵される前に、46本の染色体から23本の染色体になるために、減数分裂という特殊な分裂を行って、その染色体の数を半数に減らしていきます。

 

ただ、この減数分裂を苦手とする卵子があります。

 

全ての年齢の女性に、この減数分裂を苦手とする卵子があり、その割合は約4割とかなり高い水準なのですが、年齢が高くなるとこの減数分裂を苦手とする卵子が増えていきます。

 

減数分裂が苦手な卵子は、本来23本に半減させるはずの染色体の数を22本にしてしまったり、24本にしてしまったりします。

 

卵子が持つ染色体の数が23本ではなく、22本や24本になってしまった場合、通常であれば精子と巡り会って受精することが出来ても、正常に細胞分裂をしていくことが出来ず、流産をしてしまいます。
母親の年齢が41歳の時点で流産してしまった胎児の染色体を調べてみると、約9割に染色体の異常を見つけることが出来たんです。

 

ただ、染色体のペアはどのペアも同じ大きさの染色体を持っているわけではなく、染色体自体が小さく、受精卵が細胞分裂を繰り返していき胎児が成長する時に問題が起こらず、出産に至るケースがあります。
ダウン症の原因になる21番目の染色体のペアは他の染色体のペアに比べるととても小さな染色体のペアなので、染色体異常を起こしていても無事に出産に至るケースがあり、ダウン症の子どもが生まれてくることがあるんです。

老化するとミスが起こりやすくなる

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減数分裂を苦手とする卵子がどうして生まれるのかということははっきりとした理由は分かっていませんが、2013年にアメリカのニューヨーク医大の研究チームが、卵子の老化によってDNAが損傷した場合にそれを修復する機能が衰えてしまうからではないか。また細胞内のエネルギー源となるミトコンドリアというものの機能が低下して、卵子自体がエネルギー不足を起こしてしまうために、減数分裂をうまく行うことが出来なくなるのではないか。
という研究結果を報告しているんです。

 

充分に食事をすることが出来ず、お腹が空いた状態で作業を行おうと思っても作業効率が悪く、ミスを起こしやすくなるのと同じように、ミトコンドリアからちゃんとエネルギーを貰うことが出来なくなってしまった卵子は、減数分裂という作業をするときにミスを起こしやすくなる。
というのが、減数分裂を苦手とする卵子が、加齢と共に増える原因。
と考えられるんです。

 

また、若い卵子の場合には、何かしらの理由によってDNAが損傷を受けた場合に、その損傷を修復させる能力を持っているのですが、老化した卵子にはこの修復機能が衰えてしまうために、傷ついたDNAは修復されずそのままの状態で放置されてしまうことがおこります。

 

このようなケースでは、DNAが完全ではないために細胞分裂を繰り返していくことが出来ずに流産をしたり、染色体が傷ついているので染色体異常を持って生まれてしまったりするということが起こります。

 

卵子の老化を防ぐ サプリダウン症など先天性疾患のリスクを下げるには卵子の老化を防ぐことがとっても大切。

流産する場合としない場合

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自然の摂理として、DNAに傷がついていたり、染色体に異常がある場合には、たとえ受精することが出来て受精卵となっても、その後正常に細胞分裂を繰り返していくことが出来ずに、妊娠に気が付く前に細胞分裂を止め、流産をすることになります。

 

つまり自然淘汰が起こるんです。

 

タイミングとしては正常に月経が起こるころに流産をすることが多いので、妊娠をしたことに気が付くこともなく通常の月経と思うことの方が多くなっています。
ですが、細胞分裂が止まるタイミングが遅くなれば、流産を自覚することが出来ます。

 

DNAや染色体に異常があっても、淘汰されずに細胞分裂を繰り返して成長し、胎児となり、出産を迎えることがあります。
このように生まれてきた子どもが、先天異常の一つである染色体異常を持っている子どもになるんです。

まとめ

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ダウン症というのは、染色体異常の一つです。

 

卵子が老化し、減数分裂が苦手になってくると23本にならなければならない染色体が24本になり、21番目の染色体の減数分裂にミスがあった場合に受精卵の21番目の染色体が3本になってしまうために起こります。
ただ、ダウン症として生まれてきた子どもも、自然淘汰されず、生まれてきてくれたとても大切な命でもあるということをしっかりと理解することは必要です。

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