3つの立場から見た出生前診断

出生前診断 するかしないか

出生前診断にはいくつかの問題もあると言われています。
実際に出生前診断を受けた妊婦さんの立場、そして医者の立場。
そして実際に障がいを持つ子どもを育てている家庭の立場などの考えを参考にしながらこの問題について考えてみました。

羊水検査を受けた人の立場

出生前診断 するかしないか

羊水検査を受けたという高齢出産の女性の話しをまずは聞いてみましょう。

 

41歳でお付き合いしていた方との間に子どもが出来、結婚をすることになったという子の女性は、自分自身の実の父親から羊水検査を勧められました。
ごく普通に子どもがいる家庭を夢見ていたという女性は、妊娠、そして結婚ということに普通に喜びを感じていたといいます。
ですが、父親に夢ではなく現実を見ること。
もし子どもが先天異常を持って生まれて来たらどうするのか?
という事を突きつけられ、羊水検査を受けることにしたそうです。

 

「検査はお腹に針を刺すんですよ」
羊水検査は超音波で腹部の様子を見ながら、胎盤や胎児に傷をつけることなく羊水を採取するため、少量出血することはありますが、流産の危険性はゼロではないのですが、0.3%ととても少なくなっています。
ですが、精神的に受けるダメージは、想像以上だったそうです。
一人で行きたくない思いを抱えて病院に行き、そして一人で病院を後にした気持ちは、なによりもつらかった。と振り返ってみても思うそうです。

 

羊水検査を受けた人に聞いてみると、結果が出るまでの間は本当に辛く、食事も食べることが出来なかった。
精神的にとてもつらく、大きなストレスを感じたという人も多くいます。

 

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医師や助産師の立場

出生前診断 するかしないか

検査を受けることを決めた妊婦さんの中には、主体的に検査を受けようとする人と、周りからの意見によって検査を受けることにするというどこか「圧力」を受けてしまっている妊婦さんもいる。
というのは医師や助産師の立場からみた羊水検査を受けた妊婦さんに対する話です。

 

妊娠15週目は妊娠中期に入るころで、多くの妊婦さんはお腹の子どもに話しかけたり、これから生まれてくるであろうわが子との生活を楽しみにしていたりする人が多いと言います。
ですが、羊水検査を受けようとしている妊婦さんは、もしかしたらこの検査の結果によっては妊娠を中断し、お腹の子どもと分かれる選択をする必要がある。
切羽詰まった考えを持つ人も多いと言います。

 

羊水検査は流産のリスクは0.3%と少ないものですが、完全にリスクがないわけではないため、仮に周りの圧力で検査を行い、流産に至ってしまった場合に、その気持ちのやり場に困るのではないか。
先天異常という結果が出た時、中絶できる妊娠21週6日までの短期間に、産むか産まないかの選択をしなければならない。
このようなことを考えるために、妊婦生活を楽しむこともできず、さらにお腹の子どもに話しかけたりすることも辞めてしまう人が多くいるといいます。

 

実際に障がいをもって生まれてきた子どものご両親は、最初は戸惑うことが多いものの、ほとんどのケースでNICUで対面したわが子に、愛情を抱き、そして子育てを通じて家族になっていきます。
母親は子どもを妊娠した時からすでに親としての自覚があるといいますが、実際には子どもを産み、対面して、その腕に抱きとめた時に、父親と同じく母親も親として、子どもとの親子関係が始まると感じる医師や助産師は多いんです。

 

障害を持つ子どもがいる家庭の立場

出生前診断 するかしないか

障害を持って生まれることが羊水検査によって事前に分かっていた。
という両親に、出産後の延命措置や治療について相談をすると、延命措置は不要で、さらに治療は不要という人も少なくないそうです。

 

染色体異常の中にはダウン症のように成長することが出来る障がいの他に、13トリソミーや18トリソミーのように1年以内の死亡率が非常に高い染色体異常も多くあります。
ですが、実際に生まれてきて、NICUで対面するとその気持ちが変わっていく人が殆どなんです。

 

産声を聞き、実際に子どもに対面し、呼吸をしている子どもを抱いた時、実ははじめて親子関係が成立し、親が「わが子」を愛おしい存在として感じることができるんです。

 

「この子の親として幸せを感じることはないと思っていた」
という人も、育児を通じて家族がひとつになる実感を得たそうです。

 

親にとって、障がいがあるか、健常なのかで子どもを区別するのではなく、育てていく過程で、はじめて障害を持つ子も、持たない子も、「わが子」になるということになります。

 

まとめ

出生前診断 するかしないか

妊婦さん、医師や助産師、そして障がいを持つ子どもの親という3つの立場の話を紹介してみました。

 

昔であれば妊婦さんがこのような出生前診断について悩む必要はありませんでした。
医学の進歩はこのような新しい悩みを妊婦さん、そしてその家族に突きつける結果になっています。

 

ただ、出生前診断を受けるという場合、誰かに言われたから。このような技術があるなら受けるべきだと思うからという「他者の意見」ではなく、自分の意見を持って出生前診断を受けることが大切です。
迷いがあるなら、遺伝カウンセリングを行っている病院でぜひ相談をしてみてください。

 

将来的にはもっといろいろなことが出生前診断で分かるようになっていくことは予想できます。
そうなるとますます多くの悩みを妊婦さんはもってしまうかもしれません。

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